「或る花の宇宙」は、リンドウの花を分解、顕微鏡で観察したものをスケッチや撮影したものから構想しました。 手のひらに収まるほどの小さな花を顕微鏡で覗いた先には、青い星空や森、雨の景色のような、自然界や宇宙を感じさせる世界が広がっていました。 細胞や水分の粒でキラキラと輝くその神秘的な光景を、岩絵具の粒子や煌めきを生かして表現したいと考えました。 想像もできないような大きな宇宙は、実はすぐそこに、そしてとても小さな世界の中にあるのかもしれません。