イメージは「追悼式」「葬式」テーマは「気持ちの浄化」 3月に海難事故にあって亡くなった父親の火葬して骨壷に入りきらなかった骨を辰砂釉の原料“骨灰“として調合し、作品を制作した。釣りをしていて亡くなった父が釣り上げた魚で一番喜んでいた90cmの大きな鯛を父に見立てて焼成した。葬式の時花をたくさん添えて遺体を囲むように、父親に見立てた鯛に父が今まで釣ってきた魚を添えた。 陶芸でこの作品を制作する意味としては、陶芸の窯で土を焼く行為が火葬に似ているけれど 火葬→人の形を残さず骨だけに 陶芸→形が残せる という点に着目したから。 なぜ棺が船の形なのか→出身地である長崎県では初盆に精霊流しという死者の魂を精霊船と呼ばれる船にのせて弔う行事があるので、それを模し鯛の舟盛りを制作した。